教科書通りの防災グッズだけではダメ!災害時に本当に役立つ便利グッズの選び方

教科書通りの防災グッズだけではダメ!災害時に本当に役立つ便利グッズの選び方

当ブログ「地震対策JP」は学者や専門家とは違い、一般の方に密着した災害対策を調査して記事にしていますが、今回は一般的な防災グッズ一式だけでは非常に不便な思いをする、というお話です。

震災の日や3.11などが近づくと、様々なメディアが便利な防災グッズを紹介するようになります。その中でも防災グッズ一式が入った防災リュックなどもあって、とりあえずこれを買っておけば安心とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに基本的な防災グッズ一式があるとないとでは大違いです。しかしそれだけでは非常に困ることが当記事でご理解頂けます。他サイトではアクセス数稼ぎのために数本に分けて書くような内容を、ぎゅっと1本にまとめました。斜め読みでいいので、この記事だけ読んでもらえれば何が必要なのか分かるはずです。

まずは都内で大地震を経験するAさん家族の避難行動などをシミュレーションします。

教科書通りの防災グッズだけではダメ!災害時に本当に役立つ便利グッズの選び方

都内で大地震を経験するAさん家族の避難行動などをシミュレーション

Aさんは都内のマンションの10階に住んでいます。皆が寝静まった夜中の午前1時過ぎ、大地震が来て目を覚まします。

大きな揺れの後、できればブレーカーを落とした方がいいくらい電気を使ってはいけません。配電線やガス管が破損しているかもしれない状況で電気を付けると言うことは大変危険だからです。最近の都市ガスは震度4以上を感じると元栓が止まるようになっていますが、できれば避けたい。でも暗くてはしょうが無いから室内灯を付けようとスイッチを入れますが、照明は点きません。「停電だ」と気付きます。

そう。ただでさえ真っ暗な夜中に、一時的とはいえ最も安全に避難しなければならない時に停電が起こります

寝室で激しい揺れに家族全員が気付き、子どもは泣き叫びます。母親は子どもたちを寝室内の安全な場所で布団にくるみ、父親は避難をしなければと「リビングに非常用LEDライト(懐中電灯)があったな」と行動を始めます。

東京都内では中層・高層マンションが多くありますが、10階以上の部屋などは1階の部屋と比べて揺れが大きく感じます。耐震性の高いマンションであっても、地震で崩壊しないだけで揺れが少ないわけではありません(制震ゴムを土台に置いたマンションは除く)。

地震による震動が治まっても1〜2分は台風の中の船のようにゆっくり長く続きます。そんな足下のふらつく中、LEDライトを探しに行こうとします。

兵庫県南部地震の経験者に聞くと、ブラウン管の大型テレビが飛び跳ねたと言います。そして冷蔵庫や食器棚は踊るように揺れ、軒並み倒れたとのことでした。

実際に家具が倒れ、食器や小物が散乱するリビングまでなんとかたどり着き、非常用LEDライトを手に入れた貴方は寝室に戻り「お前ら大丈夫か」などと言うと、二発目の余震が来ます。本震とあまり変わらないほど大きく揺れます。

これは避難しなければならない。事前に「重ねるハザードマップ」などで地域の一次避難場所を確認していた彼らは、余震が一旦静まってから防災リュックを持ち避難を開始します。

子どもの手を握る母親にリビングで手に入れたLEDライトを渡し、父親は慌てて防災リュックの中のLEDライトを点けてマンションから逃げます。エレベーターは当然動きませんから、階段で10階を降りなければなりません。幸い非常灯が点いていたため完全に暗闇ではありませんが、足下には他人の防災リュックからこぼれた荷物が点在して歩きづらく、他の住民も一気に集まったため非常階段はパニック状態です。

なんとか地上に降りると街灯の点かない普段歩き慣れた道を一次避難場所である近所の公園までたどり着きます。一次避難場所は揺れや火災の心配が少ないだけで、子どもを連れてこのまま夜を明かすわけにもいきません。集団で避難所となる小学校まで移動します。

ここから避難所生活が始まります。

耐震工事済みの小学校なのだから教室に分けて住ませてくれよと思っても、安全が確保しやすい体育館で雑魚寝となりました。備蓄していた毛布にも限りが有るので防災セットのアルミ毛布を取り出して足しにします。

避難所は自家発電により照明や電気は使える状態でした。しかしディーゼル発電機に必要な軽油には限りがありますから、極力節電をしなければなりません。夜は防災拠点や医療部屋以外は消灯となります。中には暗くしてくれないと寝れないと言う方もいますから仕方がありません。

しかし興奮してしまっているのかなかなか寝付けないスマホの充電は温存したいのでネットを見るのもなるべく控えたい。携帯ラジオで情報を得ながら気持ちが落ち着くまで起きていたい。しかしどこからか「ラジオの音がうるさい!」などと言う声が聞こえてきて止めざるを得ません。あの人も寝れないんだろうな、などと思いながら暗闇の中、何もせず眠れず朝を迎えます。

翌日の昼頃になると近所のコンビニの在庫が避難所に到着して、一人おにぎり1個のような最低限の食料が配られます。足りないよこんなんじゃ。持参した非常食は子どもに優先的に食べさせて、残ったら母親が食べるようにします。

断水の影響で自由に水を飲むことが出来ず、飲料水も最低限は配給されますが、すぐに喉が渇くAさんには足りません

災害用の臨時トイレは数台ありますが、いつも行列で2時間待ちは当たり前。男性達はいつの間にか場所を決め合って野ションをしますが、女性はそうも行かず並ばざるを得ません。生理用品が必要と保健室から少し分けてもらうにもまた並んでいる状況。

寝不足で空腹だけどやることがない状況で、子どもが「退屈だ!」と言い始めます。外は危ないから避難所から外には出せません。ボール遊びさせるわけにもいかず困り果てます。

心労と寝不足と空腹なとき、ふと「タバコ吸いたい」とAさんは思います。しかし救援物資にタバコはなく、強制的な禁煙となります。大地震の翌日夕方には停電は治まって電気は普通に使えるようになりましたが、安全面から体育館以外の立ち入りは禁止されていて、充電できるコンセントは限られているためスマホも自由には使えません。

というかそもそも自分用の充電器を防災リュックに入れていないためコンセントが空いていても使えません。避難所に備蓄されていた数台の充電器を皆が取り合うように使っています。一人あたりの充電時間は決められているのでフル充電にできません・・・・

これ以上は長いと読むのも大変なので終わりにしますが、Aさん、辛そうですね。

教科書通りの防災グッズだけでは減災することができない

お気づきでしょうか。上記シミュレーションでは、防災リュックに入っているいわゆる防災セットに入っていたもので本当に使えたものは非常に少ないのです

減災」という言葉があります。災害が起きてしまった後にいかに被害・負担を少なくするかという考え方です。避難するのは数日かもしれませんが、非常に辛そうですよね。つまり防災リュックに入っていた防災セットでは減災にはあまりならないのです。防災セットだけでは足りないのです。

と、防災リュックの中身云々の前に、ご自宅内の避難路を確保するためには、食器棚や冷蔵庫などが倒れないよう支え棒をしておくのは大前提です。倒れた棚や冷蔵庫がドアを封鎖して外に出れないのは最悪だし、食器などが割れて足の踏み場のない状況では自宅内で動きが取れなくなるからです。もし対策していない方はこの機会にご検討ください。

さらにはスリッパやサンダルを人数分用意しておくと室内での行動がしやすくなります。防災リュックにはスリッパは1足しか入ってませんよね。例えばこういうところです。

防災リュックに入れておくべき本当の便利グッズ

ここからは防災セットに普通は含まれないものを具体的にご紹介します。

まず防災セットの他に準備していた、リビングの非常用LEDライトですが、取りに行くの大変でしたね。たしかに家の中でアクティブにしている時間が最も長いのはリビングですが、家にいる時間で最も長いのは寝室です。ですから寝室にも必ず非常用LEDライトが必要です。そして防災リュック・避難用持ち出し袋は寝室に置いておきたいものです。

そして暗い非常階段や夜道を非難するときには、できれば一人一台のLEDライトがあるべきです。なぜなら子どもは暗いだけで不安がるし、もし途中で手を離してしまった場合に暗闇から子どもを探すのは困難だからです。しかし避難時にはできれば両手が空いていた方がいいし、子どもはLEDライトを落としてしまうかもしれません。お年寄りも同じです。その対策としては、首からかけるLEDライトを常備しておくことです。

そして避難所生活です。日本は他国より遅れているのは間違いないのですが、やはり体調が急変したりする人が発生した場合に対応しやすいよう1カ所にまとめての生活を余儀なくされます。避難者の自由よりも、万が一の対策が優先されます。

プライバシーや気が立っている他人に配慮しなければなりませんが、できるだけ自由に過ごしたいですよね。そのためにはスマホ」「照明」「音声」「暇つぶし・娯楽」が重要です。

まず、iPhoneAndroidなどのスマートフォンですが、実家や知人と連絡を取り合ったり、情報収集や気分転換などに大いに役立ちます。近年の大震災でも携帯の電波はほぼ止まりませんからありがたいものです。ただし気になるのは充電です。情報が得やすいと動画などを見ているとバッテリー残量がどんどん減ってしまいます。困らないためには充電済みのモバイルバッテリーとUSB充電器・充電用ケーブルの一式も防災リュックに入れるべきです。最近のiPhoneAndroidスマホの容量は5000mAhほどあるため、数回フル充電できるものだとこのあたりになります。

モバイルバッテリーを避難グッズの一つとしている人は多いと思いますが、USB充電器・充電用ケーブルは忘れがちではないでしょうか。コンセントの利用制限がある場合に備えてiPhoneiPadなどでも急速充電できるPowerDelivery対応で、かつ複数台同時充電できる充電器をお勧めしたいです。

次に乾電池です。日本製・使用推奨期間10年・液漏れ防止を全て叶えた電池をお勧めします。パナソニックのエボルタ乾電池、マクセルのボルテージ乾電池あたりが対象となります。そして12本パックだとしたら、6本ずつに分けて保管します。長期保存により万一液漏れしても全てダメにならないようにするためです。また電化製品は単三電池で動くものに統一しておくと便利です。

次に非常用LEDライト・懐中電灯の話を再び。避難行動用のLEDライトは基本的に前方を強く照らすためのものが大半ですが、避難生活用では弱くても良いから長時間電池が持ち、ランタンのように自分達を照らしてくれるものが必要です。もし普通の懐中電灯・LEDライトしかない場合は立ててコンビニ袋をかぶせると前では無く周りを照らすようになりますので便利です。しかし電池が数時間しか持たないものが多いので、やはりランタンタイプのLEDライトがお勧めです。こちらは単三電池6本です。

情報収集用の携帯ラジオについても、スピーカーから聴いたのでは避難所では近所迷惑になります。イヤホンが付けられるラジオを選びましょう。なお備蓄するときには乾電池を抜いた状態にしておくことをお勧めします。数年放置すると液漏れして使えなくなります。こちらは単三電池2本で動きます。

飲料水や食料にも困ります。別の記事でご紹介している「日常備蓄」をしていると、高価でまずい非常食・非常用飲料水ではなく、日常生活で購入しているドリンクやレトルトなどを持って行けば良いので経済的でもあります。我が家では玄関の通路に多めに買ったドリンクを置いているので、避難時にも持って行きやすいようにしています。

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止めることの出来ない生理現象にももっと気を遣う必要があります。携帯用トイレや長時間タイプのナプキンやタンポンなどの生理用品、乳幼児をお持ちでしたら紙おむつ(できれば布オムツも)を多めに防災リュックに入れておきたいものです。

また、子どもで無くても退屈というのは不安とストレスを生じさせます。電気・電池を使わずに遊べるものとして、トランプなどを防災リュックに入れておくと捗ります。ご年配の方なら携帯将棋盤、花札、小さなお子さんなら絵本や塗り絵セットなどを入れておきましょう。トランプ遊びだけでなく言葉遊びもできるドラえもんの迷言シリーズがお勧めです。

愛煙家の方はタバコとライター、携帯灰皿も防災リュックに入れておきましょう。吸わない人は「そんなときに吸わなくても」と言われるかもしれませんが、「そんなときだから吸いたいんだよ!」となりますから。ただし避難所の方々は気が立っていますので、健康被害が無くても臭いがするだけで発狂する方もいらっしゃいます。吸う場所は気をつけましょう。

避難所に行かずご自宅で過ごす方の減災方法

以上は避難所生活のシミュレーションに基づいたご提案でしたが、避難所に行かずご自宅で過ごす方の減災方法について少しふれます。

プライベートが確保できる反面、電気や水道・下水道の復旧は、基本的に避難所およびその周辺が優先されますので、不便な生活であることには変わり有りません。

最も困るのは生活用水です。給水車は避難所にしか来てくれませんから、水をもらいにいかなければなりません。庭付き一軒家なら大きなバケツもあるでしょうけど、マンション暮らしだとあまりないかもしれませんね。飲料水として数日品質を維持するなら空気に触れない水タンクタイプがお勧めです。

一時的な飲料水、または生活用水としてなら折りたたみできる防災用の水くみバケツが省スペースで便利です。

洗い物が自由に出来ませんから、食器にはサランラップなどを巻いて食事して、汚れたら捨てるようにします。ラップは包帯代わりにもなるので防災備蓄用品としては優秀です。

次に困るのは食料です。食糧の配給もやはり避難所でしか行われませんから避難所までもらいに行くわけですが、たまに「この食糧は避難所の人たちだけのものなので、差し上げられません」と言われることがあるそうです。確かに限りある救援物資をうまく分配するために、まずは避難所の人数に対してのみ計算している側からすると、そういう理屈も成立します。したがって自宅で被災生活を過ごしたい方は、食料は自宅に備蓄しておく必要があります。繰り返しになりますが日常備蓄をお勧めします。念のため人気の非常食をご紹介しておきます。

 

まとめ

マンション暮らしの家族が自宅から避難して避難所生活した場合にどんな気苦労をするかというシミュレーションを基に、通常世間で言われている避難グッズだけでは不十分であること、多少のアイテムを追加することでそれらが解消することをご紹介しました。

また自宅で被災生活をする場合は避難所生活とは異なった苦労が生じるため、それに対するアイテムが必要であることもお伝えしました。

よくある防災グッズ一式入りの防災リュックを購入するだけで無く、数百円・数千円の小物グッズをいくつか追加しておくだけで、かなり減災することができることをご理解頂けたかと思います。

地震や風水害がないことが一番ですが、行政や地方自治体は生命の危機は救ってくれても、生活までは見てくれません。自分で対策することが大切です。

 

以上、最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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防災リュックの乾電池は大丈夫?防災グッズは定期的に中身チェックしないと大地震発生時に困るというお話

防災リュックの乾電池は大丈夫?防災グッズは定期的に中身チェックしないと大地震発生時に困るというお話

2011年の東北大震災(東北地方太平洋沖地震)をきっかけに避難用の防災リュックなどを準備された方が多いのではないでしょうか。それから8年が経過しましたが、当時詰め込んだ防災リュックをそのままにしていませんか?

災害対策や減災方法を語っているこのブログ「地震対策JP」の管理人としては恥ずかしい限りですが、かくゆう私もきちんとはチェックしていなかったため、中身がすごいことになっていましたので記事にしたいと思います。

防災リュックの電池は大丈夫?防災グッズは定期的に中身チェックしないと大地震発生時に困るというお話

防災リュックの中身として必要なもの

我が家では防災グッズといえば懐中電灯くらいしか用意していなかったのですが、娘が産まれて数年後の2011年3月11日に東北大震災が起こりました。

私だけならどうとでもなると思い、独身時代から災害時の備えはまともにしたことがないのですが、小さな子どもを持つと家族の安全が最優先になるからです。そこでもし避難所生活になってもしのげるよう余ったリュックに最低限必要なものを詰め込んで即席な防災リュックをこしらえてから8年が経ちました。

本当は引火性の低い素材で出来た専用の防災リュックがいいのは知っていましたが、まずは行動しようということで簡易的な感じにしました。このへんを近日買う予定ですけどね。

我が家の防災リュックの中身は、非常食、飴などの腐らないお菓子、電池、電池が使える携帯電話充電器、懐中電灯、携帯ラジオ、ブランケット、ウェットティッシュサランラップ、使い捨てのコップ・お皿・割り箸、ビニール袋、非常用携帯トイレ、頭痛薬、風邪薬、消毒薬、包帯、絆創膏、生理用品、スリッパなどです。私の場合は愛煙家なので、タバコとライター、携帯灰皿も一緒に入れています。基本的にAmazonのタイムセールで揃えました。

なかでも水が自由に使えないことから、「サランラップ、使い捨てのコップ・お皿・割り箸、ビニール袋、非常用携帯トイレは絶対用意しておけ」と複数の大震災経験者から教わりました。ラップはお皿に巻けば洗わずに済み、包帯代わりにもなりますし、避難所の簡易トイレは台数が少なくて2時間待ちの行列になったりしますからね。ビニール袋は黒もあると汚物入れにもなるとのことです。逆にマッチやロウソクは使い勝手が悪いそうで用意していません。

この他、本当ならヘルメットや避難用のクツなども入れておくと安心です。また乳幼児をお持ちのご家庭は、粉ミルクや離乳食、紙おむつ、お尻ふきが必要ですね。避難所での暇つぶしに乳幼児なら絵本やゲーム、大人ならトランプも入れておくといいらしい。

水などの飲み物については別途買いだめしている水やお茶を利用する予定です。非常食も本当に最低限だけにして、買いだめしているレトルト食品を使います。いわゆる日常備蓄を実践しているため高価な長期保存用水は不要で、非常食も乾パンと羊羹くらいです。

防災リュックの中身のチェックと交換時期について

基本的に非常食や長期保存できる飲み物、医薬品については、消費期限の前には新しいものに交換して、古いものは消費することになります。これは皆さんご存じでもうっかり忘れそうなポイントですね。

タイトルにもありますが、乾電池にも推奨利用期限が設定されていることをご存じでしょうか。これを過ぎると液漏れしやすくなったり電力が弱くなったりします。乾電池は自然放電する性質があるためです。

先に述べたように私の場合は防災リュックにタバコとライターも入れています。避難所って禁煙だろうし喫煙所があるとは思えないわけですが、やさぐれた気持ちを抑えるためにタバコがあると素敵だなと思うわけです。救援物資でタバコはありえませんから自分でストックします。で、タバコには消費期限どころか製造年月日も書かれていません。古くなったタバコは吸ったことのある方ならご存じと思いますが、水分が飛んで味も辛く苦くなります。なので明らかに味が変わる前の1年に1回は交換しています。

つい忘れがちな防災リュックのチェックについては、東北大震災の発生した3月と関東大震災の発生した9月のどちらかに行うように決めれば忘れないですね。1年に1回で心許ないようなら、これら二つの大地震ってちょうど6ヶ月空いてますから半年に1回行うこともできます。

防災リュックをチェックしないとこうなる

というわけで本題の「防災リュックを中身を定期的にチェックしないとこうなる」のお話です。私としては毎年かかさずタバコと非常食類の交換はしていましたが、そのほかは放置してました。まあ口に入れるものでなければ腐るもんじゃないし、って。

いや、食べ物じゃなくたって腐るんですよこれが。

タイトルにもあるように乾電池を見てみました。どこで買ったか忘れましたがマイナーブランドなので安物でしょうな。下の方になにやら石灰質のものが充満しています。そう、これが液漏れ電池のなれの果てです。

まじか、他の乾電池は大丈夫なのか?と見てみます。マクセルの単2形乾電池は使用推奨期限2014年6月から5年が過ぎていますが、液漏れすることなく無事でした。さすがボルテージ乾電池はやりますな。性能的には使ってみないことには分かりませんが怖いので捨てることにします。乾電池を捨てる際には地方自治体毎に処分方法が異なりますのでご確認ください。

乾電池単体ではなく、乾電池が入った機器については大丈夫でしょうか。これも調べてみます。まず懐中電灯です。懐中電灯とは言ってもまともなものではなく、東日本大震災後の輪番停電で街中から懐中電灯がなくなったため仕方なく購入した自転車用のLEDライトですけどね。中に入っていた乾電池も使用期限を3年以上過ぎていましたが液漏れはしてませんでした。

でも、いつ液漏れするか分からないので乾電池を抜いて保管することにします。

お次は、乾電池式の携帯電話用充電器です。っって、そもそも驚いたのが、防災リュックに入れていたのはスマートフォンが充電できるUSB式ではなく、ガラケー専用のものでした。これにはビックリ。どんだけ放置してたんだと反省しました。

8年前というと、嫁がぎりぎりガラケーを使っていたためです。さらに盛大に液漏れしてしまってます。

ガラケー用の乾電池式の携帯電話用充電器がもう一つありました。こちらはパナソニックのエボルタという推奨利用期限が10年以上あって液漏れしないことに定評のある乾電池で、推奨利用期限が2020年だったのですが思いっきり液漏れしてます。え?エボルタ乾電池でも利用期限前に液漏れするの?と驚きを隠せません。

2年ほど前に購入した、microUSBとType−Cケーブルが付属したスマホ用充電器は無事でした。これも怖いので撮影後に電池を抜きまして、最悪液漏れをしても充電器が壊れないようにしたいと思います。

ちなみに乾電池型充電器はモバイルバッテリーの台頭で絶滅の危機に瀕していますが探せばあります。ただし、必ず1A(アンペア)以上の出力ができるものを選びましょう。安物でよくある0.8A(800mA)の乾電池型充電器では充電できないスマホが多いからです。Apple製品もiPadiPhoneとも1Aあれば遅いですが充電が可能です。例えばこちらが1A対応品です。

最後に携帯ラジオです。rajiko.jpなどラジオが聴けるスマホアプリがありますが、電源供給の不安なときにはスマホのバッテリーを温存したいものです。そんなときに乾電池だけで長時間聴くことが出来るラジオは必須ですね。うちの携帯ラジオは地元のお祭りでもらった景品なわけですが、たしか単三電池で動いていたはず。

携帯ラジオの裏蓋を開けると、すごい光景が目に入りました。防水ラジオのため盛大に液漏れしているのに外に漏れてないからガビガビ状態になっています。

災害に備えた長持ちする乾電池の選び方と運用方法

大災害が起きて防災バッグを持ちだしたのはいいけど、上記のようにラジオは壊れ、乾電池もほとんど使い物にならないゴミ状態ではこまってしまいます。長持ちする乾電池の選び方を整理したいと思います。

色々調べましたが、備蓄用の乾電池としては保存性が高いものでなければならないため、電池本体等に「液漏れ防止機構有り」とあるものを選ぶのは大前提です。また先に述べたように使用推奨期限の長いものが好ましいです。100円ショップでは4本100円のアルカリ電池などもありますが、当然のことながら液漏れ防止機能はなく、使用推奨期限期間も長くないものとなります。Amazonブランドの低価格乾電池も同様です。

ネット上のクチコミや掲示板書き込みを見る限り、やはり日本製の乾電池が無難であることが分かります。液漏れせず使用推奨期限期間が長く、そして日本製となると、パナソニックのエボルタ乾電池かマクセルのボルテージ乾電池のどちらかが最有力となります。

マクセルのボルテージ乾電池の方がお安いですね。特別高性能を求めず保存性を重視するならコスパはこっちのほうがいいでしょう。

ただし、これら保存性の高い乾電池であっても過信してはいけません。上記写真にあったように使用推奨期限前のエボルタ乾電池でも液漏れするときはします。これは製造ロットの当たり外れもあるでしょうし、保管場所の湿度や温度などの環境にも寄るでしょう。

したがって、定期的に古くなりすぎないようチェックして新しいものに交換することは大前提として、基本的には乾電池を抜いた状態で保管するのが正解となります。これならもしも液漏れしたとしても機器が使えなくなることがないからです。

しかし携帯ラジオや乾電池式スマホ充電器はいったん安全な場所に避難してから使うものですが、懐中電灯は夜中の災害であれば即使用したいものです。ですから防災バッグの中には予備として乾電池を抜いた懐中電灯を入れておくとして、普段目の届くところに電池の入った懐中電灯を別に常備しておき、年に1回程度交換することが好ましいです。例えばこういうやつ。マグネットがついていて冷蔵庫などに貼り付けることが出来るため邪魔になりません。

なお、ハンドルを回すことで発電する乾電池が不要な携帯ラジオや懐中電灯もありますが、意外と保管方法には注意が必要です。これらは発電した電気を蓄えるためにバッテリーを内蔵していますが、全く使わない状態が長く続くとバッテリーが過放電により劣化する性質があります。したがって半年に一度でもいいからハンドルを回してバッテリーに充電しておくと長持ちしますよ。

液漏れしない非常用スマホ電源として、私はあまり使わなくなったモバイルバッテリーを防災バッグに入れています。まだまだ十分使えるのですがPowerDelivery対応品を購入したため旧モデルを非常用に用意しています。10,000mAhのこいつならiPhoneや最近のAndroidスマホでも2,3回はフル充電できます。

 

電池の液漏れの成分と主な原因について

乾電池が液漏れを起こすと、機器本体側の電極周りが錆びてしまい使い物になりませんね。そもそも乾いた電池と書いて「乾電池」なのに液体が入っているのはなぜでしょうか。

この液の正体は乾電池の中に含まれる電解液で、その成分はアルカリ乾電池やエボルタ乾電池、オキシライド乾電池などは非常に強いアルカリ性である水酸化カリウム等で、マンガン電池の成分は弱酸性の塩化亜鉛又は塩化アンモニウム水溶液となります。

いずれも強い毒性は特にありませんが、アルカリ性の強いものは皮膚を溶かしますし、いずれも目などに入ると失明に至る可能性がありますので触ったら必ず大量の水で手を洗うようにします。また水銀電池の場合は極めて毒性が高いので注意してください。

電池の液漏れが起こるメカニズムは、何らかの原因で電池内にガスが発生した場合、そのままにしておくと破裂するのですが、破裂を阻止するために安全弁が開いてじわじわとガスとともに電解液を放出することで起こります。

その電池内にガスが発生する原因と対策は大きく以下の通りです。

  • 自然放電により電池の電力がなくなりかけている状態で機器内に放置して、いわゆる「過放電」という状態になった場合→長期間使用しない機器からは乾電池を外しておく。
  • 電池のプラスとマイナスを間違えて機器に入れた場合。なぜかというと他の電池から充電されることなるため、充電池ではない電池では内部ガスの発生原因となります。→混ぜない。
  • 新しい電池と古い電池、またはスペックの異なる電池を混在させた場合。→混ぜない。
  • 高温の状態が続いた場合。夏場の車中、特にダッシュボードなど。→暑いところに保管しない。
  • アクセサリーや文房具などの金属類と一緒に保管して、瞬間的に過大電流が流れるような環境にあった場合。→文房具入れにゼムクリップやハサミなどと一緒に乾電池を入れたりしない。

非常用ライトや携帯ラジオなどに電池を入れておくと、スイッチをオンにしなくてもわずかに電池の電力が消費されます。これにより過放電になるケースが最も多いのではないでしょうか。

ちなみに、iPhoneスマホ、モバイルバッテリーに採用されているリチウムイオン電池も過放電や使いすぎなどでガスが溜まります。古くなったiPhoneの背面が膨らんでいるのを見たことのある方もいらっしゃると思います。液漏れさせず水素ガスを出さず破裂させないために膨らみます。たまにサムスンスマホは爆発するようですが、あれがそれです。

 

まとめ

災害用品のなかでも非常食などとは異なり、腐るものではないし多少の期限切れで捨ててしまうのはもったいないとなるのが乾電池です。ところが交換チェックを怠っていると、乾電池は使用期限前に液漏れをして大切な防災用品をダメにしてしまうおそれがあります。今回は実際に私の経験を恥ずかしながら晒させて頂きました。

そしてあらためて乾電池の選び方と運用方法を考え直しました。もしも交換チェックを忘れていても二次被害のないようにするためには以下の3つを心がけたいです。

基本的には機器から乾電池を抜いた状態で保管すること→もしも液漏れしても機器を損傷させないため

乾電池をひとかたまりで保管しないこと→10本パックなどをシュリンクのままでまとめて保管すると、どれかが液漏れしたときに他の電池も腐食します。二つに分けて保管すること

乾電池をジップロックなど密閉した袋に入れて保管することシュリンクでないバラの状態の場合、密閉ビニール袋などに入れておかないと万一液漏れしたら防災リュックの中に電解液がばらまかれます。

そもそも防災バッグの中身では定期的に古くなっていないことや正常に動作することを確認し、3月または9月という世の中で地震や災害を振り返る時期にチェックをする習慣を付けておきたいものです。

非常食についても、もったいないので賞味期限が来る前に食べてしまわなければなりませんが、飲料水やレトルト食品などを普段から少し多めにストックする日常備蓄を実践しておけば高価で美味しくない非常食は最小限にすることが可能であることも覚えて頂きたいことのひとつです。

電池のほかにも、ウェットティッシュやお尻ふきも完全に乾燥してしまっていました。ズボラな人はアルコールウェットティッシュだけでなく、アルコールスプレーも入れておくといいですね。簡単に引火はしませんが、念のため高濃度アルコールのものは避けておきましょう。

 

それでは本日ご紹介したプロダクトを振り返ります。

そもそも防災リュックをお持ちでない方は買ってしまった方が良いと思います。そのうち買おうと思っていたら一生買いませんから。難燃性で防水の生地を使ったものがオススメです。

避難の際の懐中電灯や、情報を得るための携帯ラジオ、スマホを充電するための充電器に必要な最重要アイテムと言えばやはり乾電池です。なかでも単三電池は多めに用意しておきたいです。油断は禁物ですが、長期保存の利く乾電池がオススメです。

スマホを充電するためのモバイルバッテリー代わりになる充電器はこちら。数少ない5V-1A対応品なのでiPhoneでも充電可能です。容量が乾電池に依存するためせいぜい2000mAhとなり最近の大容量バッテリーを積むスマホでは6割程度しか充電できませんが、1台は持っておきたいです。USBケーブルも一緒に入れておくのを忘れずに。

液漏れせずiPhoneなら2回以上フル充電できるモバイルバッテリーを防災バッグに入れておくと安心です。長期保存する場合はフル充電せず8割程度にしておき、年に1回程度は充電し直してあげてください。

乾電池の話が多くなりましたが、最低限の非常食を備蓄するとしたら、なるべく美味しく食べれるものがいいですね。かさばらずカロリーが高く、腹持ちの良いなどコスパの高さから最近売れている非常食がこちら。

 

以上、最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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新しい避難用語「大雨警戒レベル」の5段階の違いと各種情報について

新しい避難用語「大雨警戒レベル」の5段階の違いと各種情報について

地震と並んで日本特有の災害といえば水害です。水害には大雨や津波が主な原因としてありますが、2019年より政府より発表される防災情報として「大雨警戒レベル」が始まりました。意外と新しいワードである大雨警戒レベルについて理解を深め、どのような備えが必要かを考えてみます。

不思議と私が若い頃よりも異常気象が増えたような印象がありますが、近年は災害が起きると次の対策を打つようになってきて、一国民としてはありがたいですね。

新しい避難用語「大雨警戒レベル」の5段階の違いと各種情報について

警戒レベルとは

タイトルには「大雨警戒レベル」と題しましたが、より正確には「警戒レベル」の雨版が「大雨警戒レベル」と呼ばれています。

「警戒レベル」とは内閣府防災担当が平成31年に改訂した「避難勧告等に関するガイドライン」に基づくものです。

従来は災害があったら政府と自治体が「みんな守っちゃう!」という体裁でしたが、そんなのまやかしであって現実的ではないことがここ近年の災害で確認できました。
それは行政の怠慢という意味ではなく、価値観も基準も違う人をまんべんなく救えるわけないじゃんってことだと思います(想像)。

ならば住民が「自らの命は自らが守る」意識を持つ前提で、自らの判断で避難行動をとれるような一定基準に基づく情報を提供した方が良いということで「警戒レベル」が運用されるようになりました。

注意報→警報→特別警報の順にヤバくなるということすらピンと来ない人がいるから、じゃあレベル分けしちゃうじゃん?となったわけです。たぶん。

というわけで、本編は大雨水害を例に書きましたが、高潮・洪水・氾濫なども同様だと折り込んでご覧頂ければと思います。

大雨警戒レベル1 最新情報に注意しよう

大雨警戒レベル1は、大雨水害が発生する可能性があることを気象庁などが確認した際に発表されます。つまりタイミング的にはまだ危機迫る大雨は起きていない状態です。

西日本豪雨をはじめとした大雨水害の場合、低気圧や梅雨前線などが特定の地域に停まる、あるいは横長いそれら大雨の原因が特定の地域に沿って移動を続けることで、降雨日数が長引き、結果的に総降雨量が莫大な量になることで起こります。

情報的には「早期注意情報」が気象庁から発表されるレベルです。

大雨警戒レベル1は、大雨水害が起きる(可能性がある日の)数日前に発表されますので、引き続き気象情報や気象警報に注意したいです。特に地震発生から間もない地域では地盤が緩んでいますので気をつけなければなりません。

また少し時間に余裕がありますので、避難グッズの確認をしておきたいです。避難リュックはどこにあったかな、非常食の賞味期限が切れてないかなと。

大雨警戒レベル2 避難場所や経路などの避難方法を確認しておこう

大雨警戒レベル2は、まもなく気象庁から「大雨・洪水・高潮注意報」が発表されるレベルです。

地方自治体が公開しているハザードマップに基づき避難経路や避難場所を確認し、これらと連絡方法を家族で決めておきたいものです。その際には2日程度の避難グッズも持って行けるようあらかじめ準備をしておきます。

ハザードマップとは、避難場所や避難経路として適さないような水没や土砂崩れ等の起きやすい場所を記した地図となります。ただし一般的に地方自治体のホームページは検索しづらく、ハザードマップ情報まで行き着けないことでしょう。

そのため政府がまとめたハザードマップ集ともいうべき「重ねるハザードマップ」が非常に便利ですので、事前に確認しておくといいです。

【オススメ記事】
意外とかんたん!国土交通省「重ねるハザードマップポータルサイト」の使い方

 

大雨警戒レベル3 高齢者や移動が不自由な方は避難を開始してください

大雨警戒レベル3は、避難に際して特別な注意が必要な方、避難に時間のかかる方は先行して避難して下さいね、というレベルです。

情報的には、大雨・洪水警報や氾濫警戒情報などが発表された頃のレベルです。そう、このへんから「注意報」ではなく「警報」になります。※例外として高潮注意報も含みます。

別の記事にも書きましたが、「避難勧告」「避難指示」が発令されることが予想される場合、乳幼児や高齢者、入院患者、障がい者の方といった災害弱者を早めに避難させるために前もって発令される「避難準備・高齢者等避難開始(旧避難準備情報)」があります。

レベル4レベル5が発表されてから避難するのでは間に合わない人たちに向けたものです。
保育園や学校、病院、福祉事務所などの関係者は特に注意したい情報ですね。

実際に、予測できない大地震が起きたとします。健常者というか自由に動ける大人を救助するのと、そうではない人を救助するのでは、後者の方がリソースを多く使います。極論言えば、後者を1人救うリソースがあれば、前者を3人救えるかもしれません。でもこれは予測できないのだから仕方がありません。

でも予測できる大雨水害であれば、避難に時間のかかる方を先に安全な場所に行って頂くことで、救助リソースを有効に活用することが出来、全体的な救命率を上げることすら可能です。

そういった打算的な考えもあると推測しますが、災害が不発に終わったとしても避難に時間のかかる方を念のため避難させておくのは災害対策としては正しい姿と考えます。

大雨警戒レベル4 全員避難して下さい

大雨警戒レベル4は、大雨・洪水警報や氾濫警戒情報から、土砂災害警戒情報や氾濫危険情報が発表されて、政府や地方自治体から避難勧告が出される頃、あるいは緊急避難指示が発表されるレベルとなります。

情報的には、「土砂災害警戒情報」「高潮特別警報」「高潮警報」「氾濫危険情報」などです。

大雨警戒レベル4となったら対象地域の全員が速やかに避難場所などに避難する必要があります。いつ川が氾濫して堤防が決壊し、土砂災害が起きるか分かりません。

SNSや報道を見る限り「いやうちは川から離れているから大丈夫だよ」という年配の方が多いようですが、土砂崩れや堤防決壊して「そろそろ逃げようか」と思った頃には手遅れです。そういう怠慢な人の救助は人類のムダであるし、何しろ死にたい人は基本的にいないわけですから、大雨警戒レベル4になったら絶対に避難して欲しいものです。

大雨警戒レベル5 自分の命は自分で守って

大雨警戒レベル5は、既に大災害が発生している状況、またはその可能性が非常に高い状況です。

情報的には、「大雨特別警報」「氾濫発生情報」が相当します。

気象庁からは特別警報などが出ていて、被災地の自治体が必死に情報を出し、避難場所への移動も困難で、もしかしたら救助が始まっている状況です。

こうなると、もはや自分や家族の命を守ることを最優先に状況に応じて逃げなければならない超緊急事態です。

大雨警戒レベル5になってから逃げても完全に手遅れです。

どの警戒レベルで避難所に逃げればいいのか

例えば、大雨警戒レベル3なら確実に避難できるわけではありません。そんなこと誰も保障しません。

地域の河川の治水対策などは相応に各地方自治体が把握していて、多くの河川では水位水量を遠隔チェックしていることでしょう。でもそれも完璧ではありません。センサーを無限に設置できるわけではなく、設置されていないところが決壊しないとは誰も保障しません。

ましてや災害に対して、あなたの住まい自体、家の地盤や周りの環境を保障してくれる人はいません。

だから政府や地方自治体がハザードマップを発行しているのです。対策度外視でこんな酷い状況があったらこのへんはヤバいですよ、と教えてくれているのです。

ですから、ご自宅やお子さまが通われている学校、勤務先及びそれぞれの通路と避難場所への経路についてはご自身で確認しなければなりません。

政府や自治体、公共団体に対して、自分たちはお客様だ的な人が増えているような印象があり、「税金払ってるんだからちゃんと災害対策取られているよ」とか「いや、このへんは学校があるから命に関わるような災害は起きない場所なんだよ」とか訳の分からないことを言われる方もおられますが、自分と家族の命は自分達でしか守れないことを再認識しなければなりません。これは今の時代とかじゃなくて石器時代から現代まで共通です。

という意識を持たれた前提で、ではどのレベルで避難を開始したらいいか考えてみます。
現実的に、お一人暮らしのご老人や自由に動けない方、乳幼児をお連れの家族などは、やはり大雨警戒レベル3になったら避難所に向かうべきでしょう。

大した被害が起きず空振りでもいいじゃないですか。大事にならなくてよかったねで。

比較的自由に動ける方であっても大雨警戒レベル4には避難所に向かうべきと考えます。

警戒レベル5になったら、もう避難所には行けないと考えた方がよく、もう屋根の上だろうが何だろうが生き延びるために出来ることは全てやらなければなりません。こうならないためにも遅くとも警戒レベル4で避難してください。

まとめ

最近始まった「警戒レベル」の一つとしておそらく頻度が一番高いであろう「大雨警戒レベル」を主題としてご紹介しました。

黙っていても政府や自治体が守ってくれてたのに止めたのか?ではなく、もともと非常事態には自分達の命は自分達で守らなければならない、と現実路線に変わったものであることは前提として理解が必要です。

その上で、どの程度でどんな情報が来て、では何をしなければならないかレベル分けされたもので分かりやすくなったと言えます。

昔なら警戒レベル3相当で避難所に行っても「まだ災害じゃないから避難所開いてないよ」と言われてたかもしれませんが、こうした基準が明確になれば地方自治体も避難所を速やかに開いてくれることでしょう。

以上、最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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非常用防災袋は不要?日常備蓄という簡単な災害対策をおすすめしますよ

非常用防災袋は不要?日常備蓄という簡単な災害対策をおすすめしますよ

地震や水害などの災害の備えとして防災グッズ詰め合わせの非常袋を購入するご家庭も多いと思います。非常袋を買っただけで少し安心できてしまうお気持ちも分かります。

タイトルでは非常用防災袋は不要?と書きましたが防災袋は必要です。ただし中身についてはどうでしょうか。数年間持つ食料や水って高いですよね。どれも長期保存加工をしていたりするので値段が上がるのは仕方のないことですが、節約して災害に備えることが可能です。

それが日常備蓄です。

非常用防災袋は不要?日常備蓄という簡単な災害対策をおすすめしますよ

日常備蓄とは

ここでいう日常備蓄とは、特別な長期保存可能な食料や水を買うのではなく、日常的に備蓄をすればいいじゃないのという考え方です。

地震などの災害が起きると、人間の本能なのか分かりませんがスーパーやコンビニから水や食料、そして電池や懐中電灯、はたまた生理用品などの生活必需品が一瞬でなくなってしまうのはご記憶にもあたらしいところでしょう。

ならばと割高な災害用長期保存が利く食料や水を備蓄していても品質保持期限は数年そこそこ。災害がなければ仕方なく消費して新しい災害用品を買っての繰り返しではないでしょうか。私も先日、備蓄用のクッキーをイヤイヤ食べましたけどね。まあジャムとか付ければ食べれないこともないけど。

そこで災害用長期保存食品などは本当に最低限度として、日頃の買い物で備蓄を行うのが日常備蓄です。3日分でも構いません。

なくなる前に少し多めに買う

ストックする

古いものから食べる飲む

繰り返し

例えば食料や水、日用品を使い切る前に少し多めに買って備えます。そしてなくなる前にちょっと多めに買うを繰り返します。


日常備蓄の始め方

日常備蓄したい食料品や飲料

野菜や肉の生鮮品、また玉子や豆腐などの日配品を除き、食べ慣れたものや好きなものを少し多めに買ってストックします。

例えば、主食になるもの(お米、パスタ、餅)、レトルトのパスタソースやカレー・シチュー・スープ、調味料(塩、こしょう、醤油、ケチャップ、マヨネーズ、砂糖、はちみつ)、水や常温保存可能な飲み物(パックの野菜ジュースや豆乳、ゼリー飲料)、お菓子(チョコレート、煎餅)です。あと赤ちゃんがいる場合は粉ミルクや離乳食の缶詰やレトルトあたり。

このへんって普通に買うし普通に消費しますよね?なので古いものから順に消費するようにしましょう。

ちなみに我が家でも実践しています。ミネラルウォーターを2L60円位で売っているときは6本セットを買ってきて残りが2,3本になったらまた買いに行っています。


日常備蓄したい生活用品

避難生活をした際に生活用水がなくても清潔を保ち、最低限の料理をしたり情報を得るために必要なものです。

例えばラップやポリ袋(密閉性の高い高密度ポリエチレンがおすすめ)、ゴミ袋(排泄物を入れる用に黒色も必要)、ガムテープ、電池、カセットコンロ用のガスボンベなどです。

使用期限があるのは電池とガスボンベくらいですけどね。どれも古いものから使っていきましょう。

日常備蓄したい医薬品

頭痛薬や風邪薬、胃腸薬はどのご家庭にでもありますよね。あとは絆創膏や包帯、消毒薬です。

普段はおすすめしませんが風邪薬や咳止めなどは眠くなる成分が入っているので、被災生活でどうしても眠れない場合に服用すると眠りやすくなります。ロリエルなどの市販の睡眠改善薬もありますが不眠症でない人は普段消費しないため買う必要はないと思います。

また持病があってどうしても病院のクスリが必要なんだという方について。厳密にはいけないことなのかもしれませんが、例えば4週間分のクスリをもらったとして、次の来院を4週間後ではなく3週間後に行ってみて下さい。「いやあ来週予定が合って来れないと思ったんです」とかいいながら。それで4週間分のクスリをもらってください(私の場合は「1週間早く来たんだから1週間分はあげない」という医者に会ったことがありません)。そうすると1週間分のクスリが余ります。これを古い順から消費していけば1週間分の日常備蓄が可能となります。

なお医薬品にも品質保持期限がありますのでやはり古いものから使って下さい。

日常備蓄したい衛生用品

水が潤沢に使えないので衛生用品に余裕がないと不衛生になって感染症や食あたりの原因にもなります。水のない避難生活なのに下痢とか最悪でしかないから避けたいですね。

例えば、トイレットペーパーやティッシュペーパー、消毒できるウェットティッシュや石鹸、アルコール消毒スプレー、生理用品です。

ちなみに避難所生活だと公衆トイレにも行列ができて1時間待ちとかありますから、女性の方はナプキンだけでなく長時間大丈夫なタンポンもあるといいですね。

水のいらないシャンプーもあったら便利ですけど、今回のテーマである日常備蓄からは外れるのでご参考まで。

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まとめ

それも生活必需品ですから、しつこいようですが少し多めに買ってストックをして、なくなるまえに買うようにすれば、自然とご自宅で備蓄ができます。専用の備蓄用食料よりも安くて美味しいから一挙両得ですよね。

スーパーやドラッグストアでの特売でまとめて買ってもいいし、楽天Yahoo!ショッピングなどのネットショップでのセールイベントで買い回りしてもいいと思います。それすら面倒な方はAmazonなどの定期購入を使って、毎月一定量を自宅に届けてもらうのもアリですね。

もちろん防災バッグに入っているような懐中電灯やラジオ、ロープや毛布代わりのアルミフィルムなどもあった方がいいですが、食料と排泄などの生理現象などの対策の方が大切なような気がしています。

勝手な個人的印象ですが、女性って最小限の買い物だけをして、なくなってから買いに行くという人が多いような気がしています。それが節約だと思われているのでしょう。そんな場合は旦那さまが日常備蓄の必要性を説明してあげるのがいいと思います。ムダや余分ではなく備蓄なんだということをできるところからで結構です。

共働きで会社の近くのコンビニで水を買う人なんかはこういうのを買って家に日常備蓄しておくといいですね。

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日本が現在進行形で侵略されつつある様子を学校に例えてみた

日本が現在進行形で侵略されつつある様子を学校に例えてみた

このブログでは災害対策をメインに取り扱おうと始めたのですが、ツイッターを見ていて中国や韓国から日本が攻撃されてる事実を再認識しました。

それも武力を使わずに感情を利用したものであるからやっかいです。なので何が正しくて何が間違いなのか分からなくなることもあります(これも私から言わせれば中国韓国の戦略なのですが)。

なので、今回は日本という国の現状をあえてデフォルメして、極力分かりやすい例え話をしたいと思います。ファンタジーだと思って雰囲気だけでもご理解ください。

日本が現在進行形で侵略されつつある様子を学校に例えてみた

ある国に日本学園はあります。日本学園は全国47都道府県に校舎があります。現在は今上名誉理事長や安倍学園長の下、たくさんの先生、生徒がいます。
日本学園の歴史は古く、生徒は真面目で勤勉。やや特徴が弱いと言われながらも全国コンクールや学生オリンピックで優勝するような優秀な生徒がたくさんいます。

日本学園とアメリカ学園

日本学園は昔、「名誉理事と日本学園のために生徒は頑張れ」というルールがありましたが世知辛い学校になってしまい、学園間競争の末、アメリカ学園などに負けてしまいました(第二次世界大戦)。

※編注:いきなり学園間競争てなんやねんというツッコミはご容赦下さい。例えが見つからなかったの。。。

学園間競争は悪いことだけではなく、日本学園はアジア地域にあるたくさんの学園と協力したため、それら学園はイギリス学園、フランス学園などから独立することに成功しました。

ともあれ負けてしまったので、アメリカ学園は二度と繰り返すことのないよう日本学園の新ルール(現在の日本国憲法)を決めました。

その新ルールとは「日本学園は生徒のために頑張れ」でした。同時に日本学園が学校間競争をしないよう、日本学園の優秀な先生の一部を辞めさせるなどしたり、日本学園内部に反対意見ばかりを言う先生をあえて就任させました。また日本学園沖縄校は一旦アメリカ学園に統合されましたが、日本学園の強い反発により取り戻すことができました。

そんな過去はありましたが、日本学園とアメリカ学園は基本的には友好的な関係で現在に至り、また特に日本学園の安倍学園長とアメリカ学園のトランプ理事長は一緒にゴルフをするような仲になりました。

日本学園と韓国学

以前、韓国学園はあまりの経営不振により、韓国学園からの要望で日本学園の傘下に入ったことがあります。より正確に言うと傘下に入ったというより、日本学園韓国校になっていたのです(日韓併合)。

日本学園は韓国校を全面支援しました。校舎の改築や部室の新築をしたり、失われつつあったハングルをまた教えなおしてあげたり、生徒同士で呼び合いやすいように日本名のニックネームの使用を許可しました(強制ではありません)。もちろん日本学園の言葉である日本語も教育しました。日本学園本体への転校も許可して多くの方が来ました(強制ではありません)。とにかくものすごいお金を使い、日本学園韓国校は立派になりました。韓国校の大多数は日本学園に対してとても感謝しました。

その後、先述の学園間闘争でも日本学園韓国校は日本学園と一緒に戦いましたが、アメリカ学園の指示で元の韓国学園へと独立しました。でも一部の元韓国学園生徒は自分の意思で日本学園本校へ残りました。日本学園としては幾度となく韓国学園に戻れるよう手配をしましたが彼らは自分の意思で残りました。

※編注:韓国は自分の意思で日本に併合されたし、そもそも韓国は日本と戦争したことはない。韓国も旧日本軍と一緒に戦った。また日本は基本的に彼らの来日を強制はしてはいないし、戦後も韓国へ戻れるよう日本は取り計らったが日本残留を固持した人が多い。

中国学園と韓国学

中国学園は超マンモス校。ただ経営は厳しく、生徒達に対しては「頑張ってても頑張ってなくても大丈夫」というルールがあった一方、先生達は私服を肥やしているなどアンバランスな状況が続きました。このアンバランスは経営が好調な現代も同じですが。

当時、あまりに経営が厳しいので、世界中の学園に助けを求めました。「助けて下さい。ただし中国学園内に共同分校を作ってそこに支援をして下さい」と。日本学園だけでなく世界中の学園が、中国学園内分校を作りました。中国学園自体にはたくさんの生徒がいたため、分校を作った学園は潤いました。

ところが中国学園内分校では多くのトラブルが発生します。嫌になった他学園は手を引くからお金返してと言うと「うちの分校ですから投資した資産は全部中国学園のものですよ」と言い出します。

中国学園は分校で得られた資金やノウハウを中国学園本体にフィードバックしてどんどん成長していきます。

また中国学園は近くにある韓国学園の経営にも影響力が大きくなっていきます。

※中国は海外企業が中国進出する際、中国企業との合弁会社以外は認めていない。その合弁会社がご破算になると全て中国のものになるという法令が存在する。そのため日本や諸外国が中国に進出してもノウハウと資産を持って行かれてしまうというリスクがあるが、経済界としては中国マーケットに欲を出してこうなっている。

国学園も経営が厳しく、日本学園や他学園の援助を受けながらも過去に3回倒産しましたが、他学園からノウハウをもらい今では急成長しました。特に日本学園に対しては「昔いっしょだったじゃん?」「元韓国学園の生徒も、今は日本学園にいっぱいいるじゃん?」と多くの援助を受けました。

※参考:https://ameblo.jp/djdjgira/entry-11523173020.html

現在の日本学園の危機

学園間競争が終わってからしばらく経ち、日本学園は急成長しました。ところが色々とややこしいことがおきます。

中国学園は拡大を続け、さらに拡大するためにすごく良い場所にある日本学園が欲しくなりました。なんとかできないか考えまくります。

まず中国学園中国学園に同調した韓国学園は、日本学園に先生や生徒(以下「中国学園側」)を送り込みました。

日本学園内で、どの学園でもあるいじめ問題やその他トラブルが発生すると「日本学園は腐ってる」「日本学園は昔暴れていた」「これは日本学園の先生や学園理事会が悪いんだ」と言い出す先生や生徒が現れたのです。

もちろん真面目に日本学園に馴染みたくて頑張っている元中国学園の生徒もいましたが、徐々に中国学園側の先生生徒は増えていきました。

また大昔に日本学園に併合した沖縄校についても「沖縄校は日本学園に乗っ取られた」「沖縄校の皆がかわいそう」「沖縄校は日本学園から独立すべき」「昔は沖縄校は中国学園の傘下だった」とも言い出します。

ほかの大半の生徒からしてみれば「何をそんな大げさに言っているのだろうか」「別にそんなことないよ」と驚きながらも、おかしなことには関わりたくないとスルーしますが、一部の生徒は同調し始めます。特に学校嫌いな人です。「こんな学校はどうにでもなればいいんだ」「いいぞもっと言ってやれ」と中国学園の意見を肯定し始めます。

これは生徒ばかりではなく先生も例外ではありません。中国学園を肯定する先生は、授業で「日本学園は悪い」を言い続けます。こうするとまた同調する生徒や先生が増えていきます。

ちなみに上記の一部生徒や先生は「パヨク」と呼ばれています。

※編注:筆者個人的な定義は、正しく日本のために批判するのが左翼であり、単に批判・否定したいのがパヨク。

中国学園はなかなかの狡猾です。少数意見でも影響力を強くしようと、日本学園の放送部と学園新聞部の乗っ取りも行いました。

放送部は、お昼の放送やその他放送にて「日本学園は悪い」「もっと中国学園や韓国学園と仲良くすべき」「日本学園の先生達はこんなひどい」と放送します。
学園新聞部も同様の主張を行います。なぜなら放送部と学園新聞部は同じ人がやっているからです。これらに感化される生徒や先生が出てきてしまいます。

中国学園とは関係ありませんが、学校にサンダルで来たり、子どもを連れてきたり、授業と関係ない話を延々としながら飴玉を舐めて退出を命じられると逆ギレするような先生までが現れます。ちょっと前なら「そんな非常識な先生はイヤだ」だったのに、「そんなことで怒られるような閉鎖的な学校なのか」と擁護し出す先生生徒が現れたりもします。こうして必ずしも中国学園の主張でなくとも、自由をはき違えて「先生生徒は学園から抑圧されている」と叫べる風潮を作り出してしまったのです。

ここで注目すべきは「主張を叫ぶと人気者になるぜ」とする先生と、「主張を叫ぶと私も学園を動かすことが出来る」「非常識も認められる学園にしたいと叫ぶのはカッコイイ」と勘違いした生徒です。

当たり前のこととを叫ぶ必要はありませんが、反対意見や非常識を堂々と叫ぶと目立つし一定確率で支持者が生み出せるという魔力に取り憑かれてしまったのです。学園崩壊待ったなしです。

同時に中国学園側は、日本学園側のふりをした生徒を送り込みます。彼らは「中国学園側のやつらは○ね」「日本人以外は日本学園に入るな」「名誉理事長バンザーイ!」と極端な日本学園愛を展開します。これを見た一般生徒は「日本学園側も狂ってる」と勘違いします。

※編注:中国人・韓国人が日本人のふりをして、日の丸をつけた街宣車で軍艦マーチを流して走っている人達のこと。彼らは「極右」と呼ばれているが、いわゆる右翼とは完全に別物。日本人の愛国心が過激で狂ったものであると一般人に植え付けるために活動している。

中国学園側は主張を続けながら病児学級の生徒や身体の不自由な生徒を擁護します。それ自体はいいことですが、彼らの目的は擁護ではありません。弱者からの支持を得ることで「良い人」を標榜し、生徒会長選挙やクラス主任選挙の票をもらい、影響力を増大することが目的です。

これを加速させるために中国学園は医務室や保健委員にも人を送り込みました。そもそも医務室や保健委員の人達は必ずしも中国学園側ではありませんでしたが、けが人や弱い人のことをすごく大切に思っているため、大多数意見を尊重する日本学園側に批判的だったのです。その批判が中国学園側に利用されてしまいます。狙い通り「優しい医務室や保健委員の人達が言うことだから信じよう」という先生生徒が現れます。

こうなると韓国学園が日本学園の旗を燃やしたり、歴代の日本学園名誉理事長の写真を踏んづけたりしても、文句を言わずに「日本学園は悪いことしてきたからしょうがないよね」などと訳の分からんことを言い出す先生生徒まで現れます。

こうして学級委員や生徒会長にも中国学園側の人間が選ばれるクラスが出てきます。部活もどんどん中国学園側の人が増えてきます。中国学園研究会なるサークルもたくさんできました。

そうしているうちにも中国学園チベット学園やウイグル学園を乗っ取りに成功してしまいました。

日本学園は黙ってばかりいるのか?

日本学園の歴代の学園長は事なかれ主義で、このように日本学園がゆるやかに浸食されていくことを基本的に放置していました。ときには中国学園側の学園長が就任したこともあるくらいです。

ところが最近、安倍学園長が就任してからは、安倍学園長だけでなく理事会や先生方(以下「現日本学園側」)が中国学園側の主張をそれなりに拒否するようになりました。

こうすると中国学園側はターゲットを現日本学園側、特に安倍学園長に切り替えます。放送部や学園新聞部、中国学園側についた先生や生徒をフル動員して現日本学園側の批判を集中させます。

安倍学園長や現日本学園側の先生の発言の揚げ足取りをしたり、授業や講演の動画を都合良くカット編集して、あたかも先生が暴言を放っているかのような印象操作を行います。なかには日本学園側の先生が本当に失敗して辞めることになると「現日本学園側はそんな先生を選んだ責任を取れ」と叫びます。現日本学園側としては、さすがにこの先生はヤバいよね、という場合には当然謝りますが、現日本学園側まで壊してしまうと収集がつかないので拒否します。

学園を守るための守衛さんの費用はムダだとか、安倍学園長が食べたステーキ代は給食費に換算するとこうだから学園長は生徒のことを考えてないとか、あげく大地震や激甚台風を起こしたのは安倍学園長だとまで言い始めます。理由はともかく安倍学園長は嫌いだし信じられないという風潮を作り出します。

しまいには現日本学園側に賛同する生徒まで標的にされるようになりました。

一方、中国学園側の先生が同様に失敗をしても放送部や学園新聞部は何も取り上げません。スルーします。

その結果、放送部や学園新聞部の情報しか知らない一部の生徒は、日本学園側だけがひどいという印象を強くしていきます。

日本学園にはこうした事態に黙っていない先生生徒がいます。幸い、現代ではインターネットを使うことができます。現状起きている事実と、放送部や学園新聞部の情報、SNSやWEBサイトの情報を見比べて、正しい情報を判断できる人達がいます。いわゆる「保守系」と呼ばれる人達です。

※編注:左翼・パヨク界隈からはネトウヨネット右翼と呼ばれてます。

ちなみに日本学園と中国学園の主張のそれぞれ良いところを評価したい、とする「中道」もいますが、まだ日本学園の肩を持っていると左翼・パヨク界隈からはひとくくりにされてネトウヨネット右翼と呼ばれていますが。

保守系の先生生徒は、まず日本学園を良くしたいし誇りに思っているということ。もちろん学園より生徒優先ではあるのが大前提ですが、日本学園がおかしな批判をされて他学園から馬鹿にされたり、いい先生が不当に辞めさせられたり、ましてや他学園に乗っ取られたくない、と考えています。

だってそうでしょ。自分の学校が馬鹿にされて嬉しいですか?自分の学校の旗を燃やされて楽しいですか?学園に対してはそれなりに不満もあるし、もっと楽しい学園生活をしたいけど、一部の声のでかい人達のものにされたくはありません。

日本学園の保守系の人達は、中国学園側の先生生徒のおかしな発言や不正を批判します。すると中国学園側の先生生徒はこう言います。「お前達は日本学園のことしか考えない。これは差別だ」と。また保守系中国学園側の先生生徒の悪態をネットに投稿すると「デマを流すな!裁判沙汰にするぞ!」と叫びます。普通に平和に暮らしたい生徒からすれば、どっちが偏った意見なのか。

悪いことばかりではありません。普段はどっちの意見も気にしていなかったのに、放送部や学園新聞部の情報を見聞きして「あれ?なんかおかしくない?」「いくらなんでも日本学園ってそこまで悪くないよね?」と気づき始める先生生徒が増え始めました。

直近で分かりやすいきっかけとしては、日本学園沖縄校の校長が中国学園側になってしまったことです。校長選挙では中国学園側の全面バックアップと、そもそも日本学園側を全面支持していない人達によって決められてしまいました。その選挙の際、公平なふりをしていた放送部や学園新聞部はあからさまに中国学園側が正しく日本学園側は間違っていると報道し続けました。当然、中国学園側の選挙ルール違反も完全無視、不正も報道せず、あげく「選挙は正しい情報を」と情報パトロールと称して日本学園側の生徒の訴えを封殺しました。

一般的な生徒たちも「あーあ。ついに本性を現しましたね」と気付いてきました。ネットを見てみると、まっとうな話をしている日本学園側におかしな追求を続ける中国学園側の姿勢が丸わかりするようになってきました。

安倍学園長も、日本学園を守れるよう数十年前に作られた日本学園の新ルール(現在の日本国憲法)を修正しようと頑張っていますが、修正されると困る中国学園側と変化を嫌う在校生は必死に反論をしています。

保守系の人達や、中国学園側の行動に疑問を持つ一般生徒達は、この修正を応援し始めました。

つづく?

まとめ

国という単位では大きすぎて分かりにくいことが、学校とかクラスとかまで縮小すると少しは実感しやすいかなと思って書きました。

1960年代〜70年代は、日本でも反体制派ブームみたいのがありましてね。俺たちは自由だ、国なんかクソ食らえ!国は国民が喰わせてやってるんじゃないか!アメリカ嫌い!国が国民に制約をつけるなんてのは軍国主義に逆戻りだ!みたいな。正論も含まれてますけどね。

そんな年代に青年だった人達が今の学校や会社、政治家にいるわけで。彼らは必ずしも中国韓国側であるわけではありませんが、結果的に中国韓国のゆるやかな日本侵略の手助けをしていることは残念ながら事実です。

真面目で日本とともに生きてくれている在日外国人だってたくさんいます。私も仕事で同僚や部下として付き合ったこともありますが、いい人が多かったですよ。10年以上通ってる韓国料理屋さんもあるし。だからこそ、反日の外国人は許せない。日本人なのに反日の人はもっと許せない。

ともあれ自分で書いててまとまりがないなあと反省。学園間競争ってなんやねん、こんな高校と大学が混ざったような学校ねえよとか、ファンタジーにも程がある、前後関係がおかしい、とかたくさん批判はあるかもしれません。反体制派を中国学園側とひとくくりしてしまいましたがこれも要約のためです。日本の取り巻く環境の雰囲気だけでもご理解頂ければ幸いです。

この記事をご覧になって日本について詳しく知りたいと思う方が一人でもいてくれたら本望です。作家の百田先生が日本史を執筆中でまもなく発売されます。彼は少し感情的なことがあったり下ネタ大好き人間ではありますが、歴史認識や日本愛は正しいと思います。

最後に一言。私たち日本人は当たり前の生活を少しでも良くしたいし、普通に不正や差別は嫌いです。日本の価値観や文化だって治さなきゃいけない部分もあるでしょう。でも侵略されたくない。不当に馬鹿にされたくない。自分たちの手で、自分ができる範囲で良くしていきたい。それだけです。あと、安倍総理はまだまだ手ぬるいな。

少しでもこの記事に賛同頂けた方は、ネットでの拡散をお願いします。状況と私の気分次第で続編や特別編も書こうと思います。

 

 

以上、最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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さすが天下の朝日新聞!朝日新聞が行っている逆SEOとは何かを掘り下げてみる(朝日検索回避問題)

さすが天下の朝日新聞朝日新聞が行っている逆SEOとは何かを掘り下げてみる(朝日検索回避問題)

こんにちは、東京都内でしょぼいWEBディレクターをしています、当サイトの管理人の文鳥といいます。

朝日新聞が国際問題に関する訂正記事などに検索回避タグを使った「朝日検索回避問題」が話題になっていますが、そもそも「検索回避タグって何?」という方もいらっしゃると思います。これは一言で言うと「逆SEO」なのですが、その辺についてなるべく初心者の方にも分かるようにざっくりと紐解いていきたいと思います。

さすが天下の朝日新聞朝日新聞が行っている逆SEOとは何かを掘り下げてみる(朝日検索回避問題)

SEOとは

SEOについて説明するには、SEOは何かというお話からさせて頂きます。

SEOは、Search Engin Optimaizeの略で、検索エンジン最適化と訳します。GoogleYahoo!Biglobedocomo/au/softbankなどの大手ネット検索サイトの殆どはGoogle検索エンジン(ネット検索システム)を使用しています。大手でGoogleを使っていないのはマイクロソフトのBingくらいかな。つまり実質上、検索エンジンGoogleの独壇場です。

Google検索エンジンはある意味人工知能AIのようなもの。Googleに気に入られるようなWEBサイトが、ネット検索したときに上位表示されます。

普通の人は検索ページの上の方しか見ませんから、WEBで情報発信したい企業や人は、なんとかしてGoogle検索エンジンに気に入られるようなサイトにします。ざっくり言うとGoogleに対して最適化する」、これがSEOです。

SEOとは、細かくは後述しますが上記SEOの逆をやることです。SEOでは、とことんGoogleに嫌われるか、Googleに「このサイトは検索対象から外して下さい」とサイトに記述します。

それではなぜ逆SEOする企業があるかです。逆SEOはなにも朝日新聞に始まったことではありません。よく聞かれるのが美容・医療・健康志向系の企業サイトです。

現在のネット社会では。WEBサイトに掲載する情報はリアル店舗と同等、もしくはそれ以上の影響力があります。特に美容・医療・健康志向系の企業サイトでは、健康被害の観点や各種法令から、宣伝及び営業行為だけでなく、副作用などのデメリットやリスクも必ず記載すべきとされています。そういったサイトページ(以下「ネガティブページ」)は存在しないと批判の対象にもなりますし、場合によってはお役所なんかから指導が入ったりします。

でも企業側からしたらネガティブページが目立ってしまっては営業に支障が出ますよね。そこでネガティブページに対して逆SEOをかけるわけです。サイトページが存在しないわけではないという体裁を保つ一方で、Googleなどの検索サイトからでは極めて探しにくいようにするのです。

つまり逆SEOってのは、けして違法ではないのかもしれないけど、消費者からしたら不誠実極まりないって話ですよね。これを国内最大手の報道機関である朝日新聞が現在も行っていることが非難を浴びています。いわゆる「朝日検索回避問題」です。

ちなみにSEOを推進するにあたり、ノイズになるサイトページに逆SEOをかける場合もありますが、真実を伝えるべき報道機関がネガティブページは消費者に伝えないでいいんかい、って話に戻ります。

SEOのやり方

SEOSEOと似ています。繰り返しになりますが、逆のことをすればいいのです。

まず前提として、SEOには、サイト自体に対策を行う内的SEOと、他のサイトを利用して行う外的SEOがあります。

外的SEOは良質なサイト、例えば人気のあるサイトや公共機関のサイトからのリンクをたくさん得ることで、「このサイトは良質な注目を浴びている」とGoogleが判断して検索上位に表示されやすくなるものです。基本的にサイトページだけでなくサイト全体が対象となります。

「外的逆SEO」をやるとしたら悪質なサイトからのリンクをたくさん得るように仕掛けます。例えば、過去にスパム行為を行ったことのある中古ドメインを大量に買い、そのドメインでWEBサイトを量産して、ネガティブページに対してリンクを張るのです。

ただし、外的逆SEOをかけようとするとネガティブページだけでなく、サイト全体のGoogle評価が悪くなる可能性があり本末転倒となり、現実的に行われることはありません。本体とは別のサイトにネガティブページを立てる場合はこの方法が有効ですが。

そこで逆SEOをするなら内的逆SEOとなります。内的逆SEOを説明するのに、やはり通常のSEOの一般的なやり方と比較して説明します。

1.サイトページ内のHTMLソースを適切に記述する。

①メタタグ(robots)

ブラウザでサイトページを開いた状態で右クリック(Macの場合はcontrolを押したままクリック)して「ページのソースを表示」を行うと表示されるのがHTMLソースです。Googleはこの内容を読んで「良質なページかどうか」と「検索対象に含めたりインデックス(Googleに記録)等してもいいか」を判断します。

前者は割愛するとして、後者に注目します。

Googleなどの検索サイトで検索できるようにするにはそのページをGoogleへ記録(インデックス)しなければ始まりません。そこでGoogleの巡回ロボット(クローラー)がそのサイトを見に来たとき、「このサイトをインデックスしてね。このページからのリンクを辿って評価してね。」とGoogleに伝えるのが一般的です。このように記載します。

<meta name="robots" content="index, follow"/>

SEOするには「このページをインデックスしないでね。このページからのリンクを辿らないでね。このページを検索エンジンに保存しないでね。」とGoogleに伝えます。このように記載します。

<meta name="robots" content="noindex, nofollow, noarchive"></meta>

朝日新聞は、「訂正・おわび」ページにもこのタグが書かれています。なぜ?

また朝日新聞は、慰安婦問題について吉田証言が誤りだったことを認めた英語版ページに対して、この逆SEOを行いました。なぜ英語版ページなのに日本語サイト内にあるかが謎ですが。
https://www.asahi.com/articles/SDI201408213563.html

朝日新聞は多くの方から指摘を受けてnoindex, nofollow, noarchiveは外しました。朝日新聞の言い分としては「記事に検索回避タグを設定し、社内の確認作業を経たのちにこのタグを解除して一般公開しましたが、このうちの2本で設定解除作業の漏れがあった」とのこと。
https://www.asahi.com/corporate/info/11773746

はっきり言う。ありえないウソをつくな。

普通は、非公開のテストサーバにアップして社内確認し、問題なければ本番サーバにファイルをコピーして本番公開を行います。その際にタグを変更する=ソースをいじることは、技術者的にはリスクでしかないため絶対に行いません。そもそもテストサーバは非公開ですからnoindex, nofollow, noarchiveを書く必要がないのです。

またこれは推測ですが、朝日新聞のような大規模ニュースサイトの場合は、CMS(Contents Management System)という記事管理とWEB更新のできるシステムを使っているはずです。WordpressMovableTypeよりも遙かに巨大なやつです。百歩譲ってhtmlをちまちま書いてFTPでアップする手動更新なら仰るようなミスは起こりえますが、CMSを使っているならばわざとそうしない限り起こりえません。毎日大量の記事をさばいているのですから自動化しているはずだからです。

考えられるとしたら、そのCMS管理画面の記事管理ページで、メタタグチェックみたいなものがあり、デフォルトが「noindex, nofollow, noarchive」になっていて、それの外し忘れでしょうか。

でもそうだとしたら、26年8月5日付の朝日新聞デジタル「『挺身隊』との混同 当時は研究が乏しく同一視」は掲載後から検索回避タグが張られていたことが分かっていますが、これはどう説明されるのでしょうか
https://www.sankei.com/world/news/180909/wor1809090002-n1.html

慰安婦問題について吉田証言が誤りだったことを認めた英語版ページに話は戻り、noindex, nofollow, noarchiveは削除されましたが、
逆に普通はあるべきが書かれていません。なんで?まだインデックスされちゃ困るの?

でも、Googleにはキャッシュされていましたね笑。
http://webcache.googleusercontent.com/search?ei=BqaUW6P6A4uY8wWukYrQAQ&q=cache%3Ahttps%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Farticles%2FSDI201408213563.html&oq=cache%3Ahttps%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Farticles%2FSDI201408213563.html&gs_l=psy-ab.3…21625.24698.0.25490.5.5.0.0.0.0.417.718.4j4-1.5.0….0…1.1.64.psy-ab..0.0.0….0.ffD1rQkx_OQ

ちなみに産経新聞は訂正記事にもnoindexは書いていません。報道機関のサイトはこうあるべき。更新する可能性があるからnocacheが書いてあるのは当然。
https://www.sankei.com/affairs/news/180208/afr1802080005-n1.html

②メタタグ(Googlebot)

SEO的には基本的に逆効果なのであまり使わないのですが、朝日新聞のサイトで多様されているタグをご紹介します。ほぼ全てのニュース記事に以下のようなタグがかかれています。

これは「Googleさん、2019年9月20日以降は見に来ないでね、そんでGoogleさんにインデックス登録されていたらこの日の翌日に消しといてね」という意味です。つまり2019年9月20日以降はGoogleなどの検索サイトにはひっかからないようにしています。

「有料の新聞を売っている新聞社としては、無料で記事を掲載するサービスは1年限りですよ。データも大量になるから長期間保持できないよ。」ということなのでしょうが、国際問題にまで発展しているようなことまで訂正記事を1年で打ち切るのはいかがなものでしょうか。誤った情報はずっと残るのに。

例えば、産経ニュース2017.8.1付け「朝日新聞が訂正・おわび 終戦引き揚げ女性の「中絶手術」に関する読者投稿で」https://www.sankei.com/west/news/170801/wst1708010051-n1.html
にて紹介されている、6月19日付「引き揚げの女性に中絶手術」の内容についてお詫びと訂正記事を出したとあるが、朝日新聞サイトでは既に見ることができなくなっている。

って、上記吉田証言については指摘を受け、もはやギャグのような2100年12月1日に修正されました。タグを消しても角が立つから100年後にしちゃえ!みたいな?
https://www.asahi.com/articles/SDI201408213563.html

 

2.トップページに見せたいページのなるべく上の方にリンクを書く

諸説ありますが基本的にGoogleはページの上の方から読んでいきます。なので見せたいページ・見せなければならないページは、できればグローバルメニューと言われる、上の方のメニュー(朝日新聞なら「トップニュース」「新着」「天声新語」など)にリンクを書くのがSEO的にはベターです。あるいは見出し文言(hタグ)に書かれているテキストをGoogleは高評価します。

Google先生は賢いので、人間が見て分かりにくい箇所のリンクやテキストはあまり評価してくれない(上位表示しにくい)とも言われています。そのためSEOをするならなるべく下の方に目立たないようにリンクを書きます

朝日新聞では、かなり下の方に「訂正・おわび」があります。最初私はどこにあるか分からずにサイト内検索していました。まあ、お詫び訂正記事ページをグローバルメニューに載せたりhタグをつけたりすることは考えにくいのですが、それにしても分かりにくいのでURLをご紹介します。

https://www.asahi.com/news/corrections/

 

3.適切なリンク導線を用意しておく

同じ階層にある読ませたいページが複数あるなら、それらを一覧表示したサイトページがあるべきです。Googleもそういった一覧ページから流入してインデックス或いは評価をしていきます。

しかし、朝日新聞の「訂正・おわび」ページは過去1週間分しか掲載していません。ひとつずつ開いていかなければならないというクソ仕様。WEBディレクターの一人として断言できますが、これはわざと使いにくく設計しています。利便性を考慮してのことであれば「過去のお知らせ」のように過去の訂正・おわびページ一覧があってしかるべき。

ちなみにサイト内検索で「=訂正・おわびあり」で検索するとようやく見ることができます。
https://sitesearch.asahi.com/.cgi/sitesearch/sitesearch.pl?Keywords=%EF%BC%9D%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%83%BB%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%81%B3%E3%81%82%E3%82%8A&Searchsubmit2=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&Searchsubmit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&iref=com_gmenu_search

 

4.サイトマップページに見せたいサイトページのリンクを書く

通常はサイトマップページというサイトの主立ったページを一覧表示したページを用意します。これは閲覧者の利便性だけでなく、このページをGoogleに対してインデックスしてもらうことでSEO的な効果が期待できます。

SEOをするなら、当然サイトマップにネガティブページのリンクを載せてはいけません。

朝日新聞では、http://www.asahi.com/sitemap/ にあります。

あれ?「訂正・おわび」ページがありませんね。見せたくないんですね。

 

5.Sitemap.xmlに見せたいサイトページのリンクを書く

GoogleのSearch Console(旧ウェブマスターツール)に「このサイトのサイトマップはこれですよ。こんなページ構成でサイト作ってるので見に来てインデックスしてくださいね」と伝えるためのファイルが Sitemap.xml です。前述のサイトマップページには載せられないほどの大量のURLをGoogleに伝える手段で、SEOの基本中の基本と言えます。最低限、トップやカテゴリートップ、サブカテゴリートップは必ず記載します。

SEOをするなら、当然サイトマップにネガティブページのリンクを載せてはいけません。

朝日新聞では、http://www.asahi.com/sitemap.xml にあります。

あれあれ?「訂正・おわび」ページがありませんね。見せたくないんですね。

 

6.robots.txtを適切に書いて配置する

Googleなどの検索エンジンがそのサイトを見に来たとき、特定のフォルダやURLへのアクセス制御を行ったり、サイトマップファイルの位置を伝えるためのファイルです。トップページの直下にrobots.txtを配置します。

『「Disallow」は見ないでね、「Allow」は見てね、「sitemap」はサイトマップファイルがここにあるよ』というもの。システムフォルダとか廃止ページはアクセスしないでね、という一方、SEO的にはノイズになり得るカテゴリーページなどを記載することがあります。

朝日新聞では、https://www.asahi.com/robots.txt にあります。なぜか2009年3月5日の記事を2本除外している以外は特に変わったところはありませんね。この2本がどんな記事だったか気になります。お分かりになる方は教えて頂けると嬉しいです。

User-Agent: *
Disallow: /video/news/TKY200903050250.html
Disallow: /kansai/news/OSK200903050055.html
Disallow: /travel/event/search/
Disallow: /science/index.html
Disallow: /entertainment/index.html
Disallow: /car/index.html
Disallow: /housing/index.html
Disallow: /showbiz/column/animagedon/index.html
Disallow: /english/newsfeatures.html
Disallow: /english/business.html
Disallow: /english/cooljapan.html
Disallow: /english/sports.html
Allow: /

sitemap: http://www.asahi.com/sitemap.xml
sitemap: http://www.asahi.com/xml-sitemap-business.xml
sitemap: http://www.asahi.com/xml_sitemap_politics.xml
sitemap: http://www.asahi.com/and_M/sitemap.txt
sitemap: http://www.asahi.com/and_w/sitemap.txt
sitemap: http://www.asahi.com/ad/sitemap.xml

https://www.asahi.com/kansai/news/OSK200903050055.html
https://www.asahi.com//video/news/TKY200903050250.html

 

まとめ

SEOのベテランから言えばツッコミどころはあるかもしれませんが、ごく基本的なSEOは以上の通りで、そこから導かれる逆SEOについてご説明させていただきました。さすが朝日新聞。私が考えられる逆SEOはほぼ全部やってくれてました。

当記事作成にあたってはネット情報も充分参考にさせていただきました。ありがとうございました。(事前許可いただいてます)

誰かに「忖度」しているのか、人為的かつ作為的なメタタグの設定や、お詫び訂正記事の検索性の悪さが目立ちました。世論をも操作できるような大新聞社なのですから、基本的には「人間のやることだから誤報やミスもある」は通じないと考えます。それでも誤報をやっちまったときはその影響力の大きさを考慮して、誤報による誤解が解けるまで分かりやすく長期間において記事を掲載してもらいたいと思います。

また今回はあからさまだったので朝日新聞に焦点を当てましたが、ほかの報道マスコミのサイトについてもツッコミどころはありますので、改善いただきたいと考えます。今回の朝日検索回避問題をきっかけに消費者たちは目を光らせてますからね。

だからといってブッチギリで朝日新聞がおかしいんですけどね。

 

以上。

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今さら聞けない?電力自由化で新電力事業者に変えても大丈夫なの?

今さら聞けない?電力自由化で新電力事業者に変えても大丈夫なの?

地震対策jpでは生活インフラなどについてもご紹介していきます。まずは電力自由化についてです。

電力自由化という言葉は聞いたことがあるけど今までとどう変わるのか、今さら誰にも聞けないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。初めての方にも分かりやすくご説明していきます。まずは電力自由化とは何なのか、どう生活が変わるのかからご紹介していきます。

今さら聞けない?電力自由化で新電力事業者に変えても大丈夫なの?

電力自由化とは

電力自由化とは、一言で言ってしまうと、好きな電力会社から電気を買って使うことが出来るようになったことを言います。電力自由化の経緯は次の通りです。

従来、私たちは東京電力関西電力のような地域の大手電力会社(一般電気事業者)の電気を使うしかありませんでした。

そんななか1995年にエネルギーに関する規制緩和を受けて電気事業法が改正され、電力会社に電力を供給する独立系発電事業者(IPP:Independent Power Producer)の参入が可能になりました。その後1999年の電気事業法の改正で、翌2000年から工場などの大口需要家に限定した電力自由化が一部認められました。

さらに2011年の東日本大震災をきっかけに電力などのエネルギーに国民の関心が高まり、2014年の法改正で一般家庭を含めた電力自由化への取り組みが進み、実際には2016年4月より一般家庭向けの電力自由化がスタートしました。

電力自由化により、電気やガスなどのエネルギー会社、通信会社、商社、メーカーなど幅広い分野の会社が参入して、100社以上の新電力(PPS)と呼ばれる小売電気事業者に登録された事業者が誕生しています。

ちなみに新電力事業者は、自ら発電施設を持つものから、発電施設を持たずに他社から電気を仕入れて販売するものまでいます。小売電気事業者なわけですから、仕入れて小売りをするのは全く問題ないのです。

電力自由化で新電力の電気は安心して使えるの?

これまで地域の大手電力会社(東京電力関西電力など)が独占的に販売・提供してきた電気を、新電力事業者に切り替えた場合に一番心配なのが電気の安定供給ですよね。

まず、新電力事業者はどんな会社でもなれるわけではなく、責任を持って電気を販売し続けることができるかといった国の審査を合格した会社だけが小売り電気事業者として登録することができます。

また、どの新電力事業者を選んだとしても、電線などの送電インフラ設備は従来の地域の電力会社のものを使って電気が家庭に供給されます。その送電設備には各電力会社の提供する電気が混ざった状態で送られてきます。そのため電気の供給を受けるための何らかの電気工事などが必要な場合は、従来の地域の電力会社が行います。

もしも契約した新電力事業者の発電量及び提供量が不足してしまったとしても従来の地域の電力会社(東京電力関西電力など)が不足分を補うことになっているため、停電や供給不足になることはありません。

また万が一、契約している新電力事業者が倒産や事業撤退をしたとしても電気供給が止まらないよう、従来の地域の電力会社(東京電力関西電力など)が電気供給を続けるよう義務づけられています。

電力自由化で電気料金は安くなるの?

日本よりも先に電力自由化を行ったイギリスでは電気料金が値上がりしました。日本はこうなることのないよう従来の国が定めた電気料金を残しながら、市場競争により低価格を実現できるようにされています。

新電力事業者によっては、単純に従来の大手電力会社よりも低価格にするものもあれば、何か他のサービスとセットで使うことで割引きが行われるなどのメリットを提供している会社もあります。

例えば都市ガスとセットで使うと割引きになる東京ガスや、ガソリンが安くなるENEOSでんき(JXTGエネルギー)、携帯電話の利用者向けに割安な電気を販売するauでんきなどがあります。

また電気消費量の多い家庭向けの料金プランや、時間帯によって従量料金が安くなる料金プラン、基本料金がゼロ円のプランなどがあります。ご自分の利用方法にあった料金プランを選ぶと従来よりお得になるかもしれません。

ただし、電気使用量が多いオール家電住宅や、逆に一人暮らしのように電気使用量が少ないご家庭の場合は、料金プランをよく選ばないと従来より割高になる場合がありますのでお気を付け下さい。

電力自由化はお金だけじゃないメリットがある?

発電方法といえば、火力発電・水力発電原子力発電・太陽光発電風力発電などの自然エネルギー再生可能エネルギー)がありますが、新電力事業者が公表している「電源構成」に注目したいと思います。この電源構成を見ることで自分が使う電気がどんな発電方法で作られているか知ることが出来、それをもとに新電力事業者を選ぶことができるのです。

新電力事業者によってはCO2排出量を公表しているため、値下げや料金割引だけでなく、環境面から新電力事業者を選んでもいいですね。※ただし電源構成やCO2排出量は公表義務はありませんので非公表な場合があります。

例えば「地球環境のことを考えて、CO2排出係数が少ない又はゼロの電気を使いたい」と言う方もいらっしゃると思います。そんな方には水力発電自然エネルギーを多用して火力発電の割合が少ない新電力事業者を選ぶとよいでしょう。自然エネルギー100%の電気を小売りしている「グリーナでんき」(ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社)もオススメです。

また「原子力発電で作った電気は使いたくない」という脱原発な方も、東京ガス昭和シェル石油ENEOSでんき・大阪ガスなどのように、自社の火力発電所を発電のメインとしている新電力事業者を選ぶことにより、ほぼ100%が火力発電(バイオマス発電含む)の電気を使うことができます。
※電気は混ざって供給されますので、本当に100%原子力フリーの電気を使うことはできません。

新電力のデメリット

現時点ではデメリットらしいデメリットはありません。強いて挙げるとしたら次の通りです。

・電気の使い方と料金プランによっては従来より割高になる場合がある。
・支払い方法がクレジットカードだけの新電力がある。
・セット割りを利用している場合はそのサービスを止めづらくなる。
・一定期間内で止めると解約金違約金が発生する場合がある。
・請求書(検針票)が原則オンライン版のみになり、紙で発行するには有料となる場合がある。

いずれも事前に確認すればいいことですので、問題なくクリアな方が多いと思います。

新電力事業者一覧リスト(一部。50音順)

eo電気(ケイ・オプティコムイーレックス・スパーク・マーケティング イデックスでんき(新出光イワタニでんき(イワタニ関東) イワタニでんき(イワタニ首都圏) HTBエナジー auでんき(KDDI) エゾデン ENEOSでんき エネさんでんき(エネサンス関東) エルピオでんき 青梅ガス 大垣ガス 大阪ガス 角栄ガス 九電みらいエナジー グリーナでんき 京葉ガス シン・エナジー コープのでんき トドック電力 サーラeエナジー サイサン 西部ガス サンリンでんき J:COM 電力 SHIZGASでんき(静岡ガス&パワー) じぶん電力(日本エコシステム) 湘南のでんき(湘南電力) 昭和シェル石油 須賀川瓦斯 スマートでんき スマイルパワー(藤田商店) スマ電(アイ・グリッド・ソリューションズ) ソフトバンクでんき DAITOでんき(大東ガス) 東急でんき 東京ガス 東邦ガス 長崎地域電力 ならでん(奈良電力) ナンワエナジーniftyでんき(ニフティ) はなカメくん電気 ハルエネでんき 北海道ガス 坊っちゃん電力 まちエネ 丸紅新電力 ミツウロコグリーンエネルギー 水戸電力 みやまんでんき(みやまスマートエネルギー) ミライフでんき ヤマダのでんき(ヤマダ電機) まちでんき(楽天) Looopでんき eコトでんき!(伊藤忠エネクスホームライフ関東) エネット F-Power 大阪いずみ市民生活協同組合 みらい電力 みんな電力

まとめ

電力自由化により電気を選ぶことができるようになったのは消費者としてありがたいことですね。

電力自由化のメリットをまとめると大きく3つになります。

1.単体又は他サービスとのセット割りで電気代を安くすることができる。
2.ご利用方法や使う時間帯によってお得な料金プランを選んで電気代を安くすることができる。
3.自分が使う電気の主な発電方法を選ぶことができる。

新電力事業者の参入により従来の大手電力会社もサービスや料金プランを充実させている傾向にあります。
従来の大手電力会社から新電力事業者に変更しない方も、これを機会に料金プランを検討してみてはいかがでしょうか。

なお、都市ガスについても同様に自由化となりました。こちらについてはいずれご紹介したいと思います。

 

以上、最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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